内容と間隔

歯周病はきちんと管理していないと再発しやすい病気です。歯周病の原因と考えられている菌は口腔内に常在しています。しかし、歯周治療後の状態では歯周組織に無害な菌の比率が大きく、有害な菌の比率が小さくなっており、有害な菌の勢力が押さえられています。あるいは、体の防御機能が十分対応できるため、有害な菌の数が少なくなっています。

これらの状態が適切なプラークコントロールによって維持されているならば、歯周組織は健康を維持できるでしょう。しかし、プラークコントロールが不良なまま放置されれば、有害な菌が住みやすい、あるいは勢力を持ちやすい口腔内環境に変化していき、歯周病が再発する危険性が増加します。

したがって、メインテナンスを行うことにより、獲得した歯周組織の健康を維持していくことが必要となります。

歯周組織の健康を維持していくために、以下のことを確認します。

  • 歯周病再発の早期発見と治療
  • 歯周治療後の予後の判定
  • 患者教育とモチベーションの再強化
  • 全身状態や生活習慣の確認

メインテナンスの内容

メインテナンスは以下の順で行うのが効率的であると思われます。

  1. トラブルの状態をチェックする
    何かトラブルがあればそちらの処置を優先します。特にトラブルがなければ以下の項目をチェックしていきます。
  2. 口腔清掃状態のチェック
    磨けていない部位の再指導や必要であれば動機づけを繰り返し行います。治療前とは歯肉の位置が変化したり、最終補綴物の形態などにより、初期治療とは異なった磨き方が必要になることもあります。
  3. 歯周組織の診査
    歯肉縁上歯石や出血が認められる部位にスケーリングやルートプレーニングを行います。すなわち、再発した部位の早期発見・早期治療を行います。
  4. 最後にプロフェッショナル・トウース・クリーニングを行い、歯肉縁上プラークの完全に除去します。

メインテナンスとサポーティブペリオドンタルセラピー(SPT)

メインテナンス
歯周治療において、治癒した歯周組織を長期間維持していくために行なわれる口腔内の健康管理
「セルフケア」と「プロフェッショナルケア」
サポーティブペリオドンタルセラピー(SPT)
歯周治療において、病状安定となった歯周組織をプラークコントロール、スケーリング、ルートプレーニング、咬合調整などの治療によって維持すること

メインテナンス・SPTの内容

  1. 診査、再評価、診断
  2. 動機づけ、再指導、インスツルメンテーション
  3. 再感染部位の治療
  4. 歯列全体の研磨、フッ化物の塗布、今後のリコール間隔の決定

患者単位の歯周炎リスク診査

  • リコールシステムに対する理解
  • 口腔衛生―20%
    1. BOPの割合―25%
    2. 5mm以上のポケットの残存数―8カ所
    3. 喪失歯数―8歯
    4. 年齢に応じた歯周支持組織の喪失―1.0
    5. 全身状態
    6. 喫煙―1日1箱
Lang and Tonetti 2003