歯周組織の再生とは

罹患歯周組織(左)→健常歯周組織(右)
歯周組織を再生させるためには何らかの工夫が必要
歯周組織を再生させるためには何らかの工夫が必要

歯周組織再生療法

GTR法(左) 増殖因子(中央)→歯周組織再生(右)
戦略:内在性の再生能力を最大限に発揮させる

GTR(guided tissue regeneration, 組織再生誘導法)

歯周靭帯中に存在する細胞のみが結合組織性新付着を形成する

GTR組織再生誘導法
GTR膜により、上皮由来細胞・歯肉結合組織由来細胞の歯根面への到達は遮断され、歯周靭帯由来細胞が選択的に歯根面へ誘導される。

GTR膜の種類

非吸取性
expanded polytetrafluoroethylene (e-PTFE)
延伸加工したポリ四フッ化エチレン
吸収性
ポリ乳酸・ポリグリコール酸共重合体
加水分解され、クレブス回路を通して二酸化炭素と水になり体外に排出
コラーゲン膜
マクロファージおよび多形核白血球の酵素活性により吸収

GTR膜の形状

TRANSGINGIVAL CONFIGURATIONS

GTN1

GTN1
Single Tooth Narrow

GTN2

Single Tooth Narrow XLarge

GTW1

GTW1
Single Tooth Wide

GTW2

GTW2
Single Tooth Wide XLarge

GTA1

GTA1
Anterior Wraparound

GTA2

GTA2
Posterior Wraparound

GTI1

GTI1
Anterior Interproximal

GTI2

GTI2
Posterior Interproximal

SUBMERGED CONFIGURATIONS

GT4

GT4

GT6

GT6

GT9

GT9

GT10

GT10

適応症

  1. 2·3壁性骨欠損
  2. 2度根分岐部病変
  3. 3度根分岐部病変
  4. 歯の全周にわたるカップ状の骨欠損
  5. 隣接する2歯の骨欠損

GTR膜の具備すべき条件

GTR膜の図
  1. 生体適合性
  2. 組織遮断性
  3. 組織密着性
  4. スペースメーキング
  5. 易操作性

再生療法の利点・欠点

利点
  • 喪失した歯周組織を回復できる
  • 術後の歯肉退縮が少ない
欠点
  • 長い治癒期間を要す
  • 技術の熟練度を要す
  • 術前、術後の徹底したプラークコントロールとメインテナンスの必要性
  • 適応性に制限がある